教師としての心構え〜授業編〜

仕事

教師の仕事は授業

教師という仕事にとって最も重要なことは授業です。

色々な校務はありますが、教員免許によってのみ指導が可能になるのは、生徒指導でも進路指導でも部活動でもありません。外部の指導員が対応することが可能です。

しかし、授業を履修し担任を認定することができるのは教員免許を持っている教師だけ。
そのため、繰り返しになりますが、最も重要な仕事は授業になります。

いかに授業を実りあるものにするかが教師という仕事に求められていることですが、ただ情報を公開すれば良い授業になるわけではありません。それだけなら教科書を読み込めば十分です。

生徒たちが目を輝かせ、新たな知識を得ようと能動的に活動できるようになるのも教師に求められている役割の1つです。

そのためにはどうすれば良いのでしょうか。

様々な答えがありますが、私の結論としては
生徒のモチベーションを高めること」に尽きると考えています。

モチベーションの有無が全ての根底にあると思います。例え記憶力が良くても、そもそも怠学傾向であれば意味がありません。やるかどうかという最初の一歩を踏み出し、努力を重ねられるかどうかがモチベーションに依存することになるからです。

それを引き出しやすくするための心構えをまとめていきます。何かの参考になれば幸いです。

「その単元に価値を見出すことができるかどうか」を意識する

生徒には様々な生い立ちや置かれている環境がありますが、どんな生徒でも興味関心をもって受けることができる授業には共通点があります。

それが「その単元に価値を見出すことができるかどうか」です。

その授業・知識が自分にとって得になると思えば真剣に聞きますし、理解できれば嬉しくなります。

また、純粋に勉強においても同じことが言えます。
勉強に価値を感じれば勉強するし、感じなければ勉強はしない。それだけのことなんです。

例え勉強が苦しいものでも、その先に希望が待っているのであれば乗り越えようと努力を重ねることができるし、そうでなければ安きに流れ自分の欲求のままに生きることになります。

極端な例ですが、ビットコインなどの仮想通貨の話題と同様でしょう。ビットコインというものに価値を見出した人は購入し、そうでない人はそもそも興味を示しません。

その単元や学問にいかに価値があるかを伝えられるのか、という視点を持つと生徒のモチベーションを向上させるヒントが見つかるかもしれません。

「勉強が大変なもの」だからこそ価値がある

もし、勉強が簡単なものだったらどうでしょうか。

誰も勉強することを嫌がらないし、簡単に理解できるとテストなどをしても差がつかなくなってしまいます。そうなると塾講師や教師という仕事は無くなってしまうでしょう。

勉強というものは難しいからこそ価値があるのです。

自分が簡単に理解できないからこそ、他人にとっても難しいのです。
そんな難しいことが出来ればすごいことだし、少しずつ差がついてきます。

苦手意識を持つ人がいたり、挫折したりする人が出的たりするからこそ、続けるだけでも結果につながりやすくなってきます。

ゲームなどでもそうですが、簡単に手に入るアイテムなどは持っていてもすごくありません。レアなアイテムを持っているからこそ、「すごい」とか「いいな」と思われるのです。

敵も簡単に倒せては意味がありません。苦労して倒すからこそ楽しいのです。ゲームのラスボスが特に意味も無く、レベル1のまま一撃で倒せたら興醒めではないでしょうか。

苦労するからこそ能力が向上します。ゲームでは、より強くなる為に敵を倒します。一定の経験値を貯めるとレベルアップし、能力の向上と爽快なファンファーレが鳴るのがお約束です。

新たな技を覚えたり、倒せる敵が増えるまたゲームを続けるモチベーションにつながります。

現実でも、理解が進むたびに「やったぞ!レベルアップだ!」と自分を褒めてあげるマインドセットが重要なのではないでしょうか。報酬がない行動は修行以外の何者でもありません。

出来ることが増えている以上、それを素直に認めるのも大事なことなのではないでしょうか。

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