- 授業前準備①年間予定とルールの設定
- 初回授業②シラバスの確認とアンケート実施
- 授業2回目前③班分け ←今回
- 授業2回目④テーマ設定
- 授業3回目以降⑤探究活動開始
- 7〜8月⑥中間発表/中間評価
- 11〜12月⑥´中間発表/中間評価
- 1〜2月⑦最終発表
- 発表後⑧総括、冊子の作成
班の上手い分け方
どんな授業において探究活動を行うかによって決め方は変わってきますが、班分けの方法は大きく分けて2つの方法があります。
- 生徒の自主性に任せる
- アンケートを基に教師が組む
それぞれに長短があり、講座の状況によって使い分けると良いかもしれません。
簡単な結論としては、講座の人数が多く、単位数が多い場合は教師が組んだほうが失敗が少ないです。
生徒の自主性に任せる場合
これは生徒たちが勝手にグループを作ることになるので、人間関係をある程度考慮した班分けを作ることが可能です。
ただし、簡単に想像できる話ではありますが、仲の良い友達同士のグループになって上手くテーマを決められなかったり、遊んでしまって活動が進まなかったりする危険性があります。
この方法で最も困ることは、ある程度仲が良いことが裏目に出てしまうことです。
初期の段階から言い合うことが可能なので、踏み込んだ議論が早期からできるため、良い探究活動ができる可能性を秘めている分、途中で大喧嘩をしてしまい空中分解する可能性も孕んでいます。
ハイリスク・ハイリターンの班分け方法であると言えます。
そのため、仲の良い友達同士のグループになっても最後まで進められそうな見通しが立つ場合だけしか、この班分けの方法を選択するべきではないでしょう。
ただでさえ見通しが立ちにくい探究活動において、不確定要素が増えてしまうと指導の難易度が跳ね上がってしまいます。
探究活動の指導方法が確立しており、人間関係の把握が十分であればこの方法を採用するメリットはあるでしょう。
アンケートを基に教師が組む場合
2つ目は前回の探究活動②で行なったアンケートを基に班を分ける場合です。
この場合はそれぞれの興味関心や方向性がある程度まとまった状態の班を作成することができるので、比較的安定した探究活動を行うことができるでしょう。
また、アンケートを集計する時間が必要なので、その間に教師側が人間関係を配慮し、人数調整を行う時間も確保でき、この調整によって生徒間のトラブルの発生率を低下させることが可能になります。
人数などの調整に関しては、【探究活動の指導法①】の『何班に分けるのか』を確認しましょう。
基本としては人数が均等になるように分配して班を構成するのが望ましいです。
生徒が20人いる場合は5人ずつの4班が良いでしょう。4班であれば各班の発表の持ち時間を10分にすることで、最終発表を50分1コマの中に収めることができるからです。
これよりも班数を絞る場合は6人以上の班が出てくることになります。班員が多苦ても探究活動は成立しますが、上手く役割分担をしないと暇を持て余す班員が出てきてしまう可能性があります。
そのため、多くても5人までにした方が無難です。また、これよりも班数を増やす場合は5班以上あると最終発表での各班び持ち時間が10分を切ってしまいます。
そのため、発表時間が少なく忙しない発表会になってしまいます。5班以上の場合は思い切って最終発表を2コマで行う必要があるでしょう。
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この班分けの場合は、目的や目標が一致しているだけのグループなので、アイスブレイク的な活動を挟むことで、よりスムーズな探究活動を行えるでしょう。
グループ分けが済んだら
そのほかに、班内に役割分担を決めておくのも良いかもしれません。班長、副班長、データ処理係、スライド作成係などを設定するとそれぞれの責任感が生まれるでしょう。
あらかじめ教員側が設定してもいいですし、各班の自主性に任せてそれぞれの係を作らせてもいいかもしれません。
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いよいよ次回は最大の難関である探求テーマの設定です。
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