- 授業前準備①年間予定とルールの設定
- 初回授業②シラバスの確認とアンケート実施 ←今回
- 授業2回目前③班分け
- 授業2回目④テーマ設定
- 授業3回目以降⑤探究活動開始
- 7〜8月⑥中間発表/中間評価
- 11〜12月⑥´中間発表/中間評価
- 1〜2月⑦最終発表
- 発表後⑧総括、冊子の作成
シラバスの確認
最初の授業ではシラバスの確認を行いましょう。
この授業や活動の目的を確認し、最終的にどんなことができるようになるべきか、どんなことが身に付くことが望ましいのかを共有することが重要です。
また、どの授業で探究活動を行うかにもよりますが、その授業の内容に沿うコンテストやコンクールに参加すると明確なテーマが決めやすく、「ただやっただけ」ではない活動実績を得ることができるのでお勧めです。
一般的には地域学といった枠組みで探究活動を行うのが多いと思います。そのため、その地域の特徴を調査するといったおおまかなキーワードを提示しておくと次回以降のグループ分けでも生きてくるでしょう。
その時に、探究活動の成果としてレポートの提出と発表会を行うことを周知しておきましょう。この時に、レポートは学校に届いている大学や団体の活動報告や、大学の説明会等でもらえる学部の研究論文か、インターネット上の論文をコピーして見せておくと良いでしょう。
発表に関しては5分ほどでもいいので担当者の自己紹介も兼ねて、何らかの発表用スライドを用意してプレゼンテーションを行うことで見本を見せるのが望ましいと思います。
この時にスライドの作り方や、間の取り方や話し方などをお手本として示しておくことで、次の中間発表ではゼロからの手探りの状態ではなく、ある程度の方向性が分かっている状態で実施することができるので、全体的な完成度を高めることが期待できるでしょう。
テーマ設定おける条件について
次に共有しておくべき内容は、テーマ設定における条件です。
何でも好きなことを探求できるのか、それとも何らかの縛りがあるのかを確認しておく必要があります。
例えば、近頃は流行っている「地域学」に関する探究活動であった場合は、どの視点からその地域を見るかといったような枠組みを作っておくと良いかもしれません。
ワークとして地域×〇〇と言うプリントを用意しておいて、この〇〇に授業科目を入れて考えてみるとより具体的にイメージを膨らませることができます。
地域×国語
その地域にいる文豪や作家、または古寺正剛のもとになった出来事などの探求が考えられます。
地域×社会
その地域の成り立ちや物流等現在の日本における立ち位置等の探求も考えられるでしょう。
地域×数学
RESASを用いたビックデータをもとに統計学の観点から地域を見直してみると良いかもしれません。
地域×理科
その地域特有の生態系や気象現象についてまとめることができるでしょう。
地域×英語
姉妹都市や外国人観光客の数や国籍などを観光協会等からデータをもらって研究を行うことができるでしょう。
地域×芸術
地域の美術館や博物館の得雪店の稽古をまとめたり、縁のある芸術家について探求することができます。
地域×保健体育
その地域が特に力を入れているスポーツ地域のイベントなどを調べることによって学校では見えない地域の特性を知ることができます。
地域×家庭科
郷土料理や特産品などを調べたり、次の特産品候補を調査したりなどが行えるでしょう。
アンケートの実施
次に班分けのためのアンケートの実施についてです。
一人ずつの探究活動の場合は班分けは必要ありませんが、本人の最初の興味関心のある事項を年度末で振り返る際に有効な資料にもなるので、現在の興味関心などを書かせておくと良いでしょう。
グループ分けの際は何らかのキーワードを設定しておき、班分けも1班、2班…のように数字ではなく、何をするべきなのか、何をしている班なのかが分かりやすいキーワード名をつけた班にするのが望ましいです。
例えば、各教科の視点を持って行う探究活動の場合は国語班、数学班のように具体的な教科または科目名をつけた判明にすることによって探求テーマの絞り込みを行うことができるでしょう。
次にアンケートの内容に関してです。基本的には第一希望〇〇班、第二希望〇〇班のように希望する班を書く枠と、自分の興味関心を持っていること、探求してみたいことを自由記述できる枠を用意したアンケートが効果的です。
この2つの項目によって班分けをある程度スムーズに行うことができるようになります。
具体的な使い方や班分けの方法に関しては次回で解説していきます。
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